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コートジボアールは、1960年の独立前には繊維、パームオイル精製以外に見るべき製造業は殆ど発展していなかった。
それは、国内市場が狭小であること、工業国から遠く離れていること、エネルギー源がない、産業資本・人材・技術がないなどの理由によるものであり、独立後、外国の資本、技術および人材を導入することによって、急速に工業化が展開された。
製粉、コーヒー加工、パーム加工、ココア加工、繊維捺染加工、コーヒー用ジュート麻袋製造、靴製造、セメント工場、建材、自動車組立て、石油精製などの大型工場が相次いで設立された。
これらの大手企業は輸入代替産業で、そのため税制上の優遇を受け、生産規模も拡大し、生産コストの引き下げに成功し、輸出余力が生じた。
政府は、国産原材料の付加価値を更に高めることによって、輸出産業の育成を
 

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