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工業部門(鉱業、製造業、建設業および電力事業を含む)は、1992年にGDPの22.1%を占め、労働力の約8.3%がこの部門に従事している。
工業部門のGDPは、1970〜80年の期間に年平均9.1%の割合で増加したが、1981〜92年には年平均1.6%の割合で減少した。
鉱業部門がコートジボアール経済に占めるウェートは極めて少なく、GDPの僅か1.2%程度に過ぎない。
工業用ダイヤモンドやマンガン鉱が、民間会社によって若干産出されてきたが、ダイヤモンドの大部分は国外へ密輸出されている。
金鉱石の埋蔵(推定4,500?)は、1990年1月以来開発され、可なりの成果を収めている。
鉄鉱石および銅の重要な埋蔵が発見されているが、未開発の状態にある。
ニッケル、燐酸鉱、ボーキサイト、コバルトなどの若干の存在も確認されている。
国内における石油資源は、1977年に発見され、80年代に入って採掘が開始され、国産石油に対する期待は強まったが、技術的困難の理由で開発は進んでいない。1990年における原油生産量は31.5万トンに過ぎない。
 

 
製造業部門は、1980年代後半にはGDPの約10%を占め、80〜85年の期間に年平均1.7%の割合で増加したが、86〜90年には年平均0.2%の割合で減少した。
製造業の重要分野は、ココア、コーヒー、綿、パーム核、パイナップル、魚などの加工業である。
タバコの製造は、主として輸入タバコ(葉)を使用しているが、重要な製造業となっている。
原油は、その殆どが輸入原油であるが、アビジャン精油所で精油されている。
 

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