林業は、国土の3分の1以上が森林地帯で、森林資源に恵まれてはいるが、十分に開発されていない。マホガニーなど輸出用木材や産業用木材を生産しているが、近年国内需要が増大しているため輸出は伸び悩んでいる。
木材生産実績
(単位:1,000立方m)
出所:国連FAO統計。
ナイジェリアは鉱物資源が豊富であり、石油、天然ガスをはじめ、錫、石炭、鉄鉱、鉛、亜鉛、コロンバイト、ウラニウムなどがある。
石油は国家歳入の約80%、輸出の90%以上を占める重要な資源である。
84年におけるナイジェリアの原油生産は、OPECの割当て制限を遥かに超過し、日産137万バレル(前年124万バレル)にも達した。同年における政府の石油収入は、114億2,900万ナイラ(前年比12.5%増)を記録したものと推定される。(84年12月現在の為替相場:1ナイラ=1.24米ドル)
現在、石油の埋蔵量は210億〜880億バレルと推定されている。
天然ガスも大規模な埋蔵(推定1兆4,220億立方m)が発見されている。
石炭は、かつてはナイジェリアにおける第一の鉱産物であったが、1959年の90万トンをピークに以降は減産を辿っている。
錫は高品位の鉱石が減少したため、生産量は下降傾向にある。
ナイジェリアは世界最大のコロンバイト輸出国として、世界工業用需要の約
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