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る。農業部門は全労働人口の60%以上を雇用し、国内総生産(GDP)への寄与率は50%以上を占めている。
 

部門別経済活動人口

 
とくに、世界的にも屈指のココアの生産がガーナ経済を支えている。ココアはガーナにとって最も重要な輸出商品であり、70年代の初期には輸出総額の65%以上を占めていた。
しかし、ココアの生産は71/72年の47万トンをピークとして、82/83年は25万トン、84/85年には18万5,000トンヘと激減している。
このため、政府は買上価格の引上げ、老朽したカカオ樹や病木の植替え、殺虫剤の配給、輸送設傭の改善、密輸出の防止など、あらゆる手段を講じて増産に努力している。
ココア以外の農産物としては、コーヒー、オイルパーム、ココナツなどの改良品種が大規模に栽培されており、南西部地方では特にゴムの栽培が盛んである。南部および中部地方では、とうもろこし、米、カサバ、バナナ、オレンジ、レモン、落花生、いも類などを産出している。
 

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