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ガーナ
 
(1)一般事情
 
ガーナは、ギニア湾に面した西アフリカ諸国のほぼ中央部に位置し、東部はトーゴ、西部はコートジボアール、北部はブルキナフォンと、それぞれ国境を接し、南部はギニアに面した約350マイルにおよぶ海岸線をもち、国土の面積は92,100平方マイル(238,537平方キロ)で、わが国の約3分の2に相当する大きさである。
人口は、84年の国勢調査によると12,205,600人で、その約42%はキリスト教徒、約13%は回教徒、このほか若干のアニミスト(原始宗教信奉者)がいる。
言語は、英語が公用語である。学校教育はすべて英語を使用しており、教育の普及につれ英語が普及しつつあるが、英語の読み書きができるのは国民の約30%と推定されている。地方では各種族がそれぞれ相異なった種族語を日常使用している。
気候は、熱帯性気候であるが、サハラ砂漠から吹きよせる暑くて乾燥したほこりっぽい北東貿易風と、南の海上からの比較的涼しくて湿気を捨びたモンスーン、もしくは西南貿易風とによって影響され、首都アクラでは1月の平均気温が80°F(26.7℃)、7月が77°F(25℃)、年間降水量が29インチ(724?)である。
地勢上からみると、ガーナは概ね次の4つの地帯に大別される。
(イ)海岸線沿いの低い砂浜地帯。
(ロ)海岸から約90キロ奥地までの草原・叢林地帯。
(ハ)西部国境付近とアシャンティ南部270キロ付近に広がる熱帯森林地帯。
(二)北部および東部の乾燥サバンナ地帯。
ガーナ経済は、他の西アフリカ諸国と同様に基本的に農業生産に依存してい
 

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