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フィンランドにおける主要港の設備その他の概要は、次の通りである。
1.ヘルシンキ港
同港は、主として一般貨物、固体・液体燃料、化学品、穀物、鉱物、肥料などの輸入港であり、林産物、紙、機械機器などの輸出港である。
1992年の入港船舶数は7,360隻(約5千万G/T)で、貨物取扱量は780万トン、旅客は約572万人に達している。
同港は、西港(大西洋横断輸送貨物の殆ど全てを扱っている)、東港(沿岸および北海輸送貨物)、南港(旅客港)、北港(地域ランチ輸送貨物)、ソルナイネン港(木材および石炭港)、ヘルットニエミ港(石油港)などから成っている。
港の陸上面積は287ヘクタール、埠頭の長さは延べ8.3キロ、フェリー専用の17バースなどがある。
西港には11埠頭(延べ3,619m、水深3.4m〜12.1m)、南港には10埠頭(延べ1,396m、水深3.0m〜10.0m)、ソルナイネン港には7埠頭(延べ2,172m、水深5.5m〜9.6m)がある。
西港およびソルナイネン港には、Ro/Ro設備を完備したコンテナ・ターミナルがある。
クレーン設備は・西港にコンテナ専用クレーン(能力40トン)2基、門形クレーン(能力3トン〜6トン)13基、固定クレーン(能力25トン)1基、自在クレーン(能力40トン)1基があり、ソルナイネン港には、石炭荷揚げ用の門形クレーン(能力6トン)4基、固定クレーン(能力150トン)1基、グラブフック付き門形クレーン(能力6.2トン)2基、門形クレーン(能力3トン〜5トン)6基、自在クレレーン(能力40トン)1基、一般貨物用の門形クレーン(能力3トン〜5トン)2基などがある。
タンカー・ターミナルは、ヘルットニアミ石油港(水深8.2m)およびラージャサロ石油港(水深10.0m〜10.6m)にあり、シェル、エッソ、ネステなど民間石油会社専用の各石油貯蔵タンク、埠頭、液体バルク/化学品などの荷役設備がある。
清水、食料、燃料油、石炭など全て供給が可能である。
 
 

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