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1991〜93年に政府は緊縮政策を導入し、フィンランドの比較的寛大な社会保障給付の削減などによる歳出の節減と、増税による歳入の増加を図った。
1992〜93年の期間に、工業部門の生産は回復し、輸出についても92年9月の平価切下げ実施による効果もあって好転した。
この結果、94年には対外債務の減少、低金利の継続、経常収支の黒字への転向などが期待された。
しかし、国内需要は依然として不況状態にあり、失業率も高水準にとどまっている。
94年以降のフィンランド経済は、国内総生産の僅かな伸びにより、緩やかに回復するものと予測されている。
 
(2)船舶事情
(A)保有状況
1993年12月末現在におけるフィンランドの保有船腹量(100G/T以上の鋼造船)は274隻(1,354,332G/T)であり、これを船種別にみると次の通りである。
 
 

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