日本財団 図書館


輸入(CIF)

外貨準備高の推移

1993年10月末現在、フィンランドの純対外債務残高は2,810億マルカ(国内総生産の60%に相当する額)に達しており、中央政府の純対外債務総額は1,750億マルカ(国内総生産の37%)となっている。
平均年間インフレ率(物価上昇率)は、1990年の37%から、1991年は4.3%へと大きく低下し、1992年には更に2.9%へと低下を続け、1993年9月までの12ヵ月間の平均インフレ率は1.8%にまで低下している。
失業率は、1990年の労働力の平均3.4%から、1991年は7.6%、1992年は13.0%へと激増し、1993年10月には18%以上の高水準となっている。
フィンランド経済は、1980年代には高い成長率を示していたが、1991年以後の経済は不況に転じた。
旧ソ連の政治、経済混乱により、フィンランドの対ソ輸出は激減し、林産物および紙の市場も急激に縮小した。
政府の公共支出(特に失業救済費)の増加および税収入の減少は、巨額の財政赤字と政府負債額の増大をもたらした。
 
 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION