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家畜飼育頭数       畜産品生産高

 
フィンランドは、大陸氷河の浸食によって6万にも及ぶ氷河湖が点在し、国土の約10%を占めている。これは木材の運搬のほか、水力発電に利用されている。
工業は、水力発電を利用して工業化が進んでおり、伝統的な木材加工業のほか、機械・造船・化繊工業部門が発展している。
農業は、近代農法に基づく世界最北端の国であるが、耕地面積が全土の9%程度で、南部の海岸地域で酪農と混合農業を行っているに過ぎない。
農民は冬期に林業に従事する兼業が一般的である。工業化に力を入れているため、農業の比重は低下傾向にある。
経営規模も10ヘクタール未満が80%も占め、北欧の国としては零細農業である。
第2次大戦前は農業国として、穀物の自給も可能であったが、現在ではバター、チーズなどの酪農製品は自給可能で、輸出もしているが、穀物は輸入に依在している。
工業部門(鉱業、製造業、建設業、電力業などを含む)は、1992年にGDPの30.8%を占め、労働人口の27.7%がこの部門に従事している。
1980年〜89年の期間に、工業生産は年平均3.0%の割合で増加している。
鉱業および採石業は、1992年に労働人口の0.2%を雇用し、GDPへの寄与率は0.4%に達している。
 
 

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