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2. バレンシア港
同港は、地中海に面した貿易港で、一般貨物のほか家具、靴、玩具、タイルなどの輸出と、穀物、石炭、鋼材、丸太、木材、一般貨物などの輸入を扱っている。
港口は水深15m、幅500mで、港内に4埠頭(21バース)があり、最大168,532DWT型船(全長294m、吃水13.25m)の収容が可能である。
荷役設備として、電動クレーン(能力3トン〜30トン)52基、クレーン船(能力80トン)1隻、その他多数の移動式クレーンがある。
コンテナ・ターミナルには、2バース(長さ420m、水深12m)、コンテナ用高架クレーン(能力12トン〜30トン)、トランスティナー11基などの設備がある。
民間所有のコンテナ・ターミナルには、コンテナ用高架クレーン2基(能力30トン、32トン)がある。
Ro/Ro船用バース1号〜3号はRo/Ro客船専用バースである。
タンカー・ターミナルに3バース(長さ166.5m〜402m、水深9m〜11m)があり、夜間バースも可能である。
清水、食料、燃料油、ガスオイルなどの供給が可能である。
曳船は10隻(855馬力〜2,300馬力)使用できる。
船舶修理施設は、Union Naval de Levante社の浮ドック(能力8,000トン)やTalleres Taher社の修繕設備が使用できる。
89年の入港船舶数は3,911隻で、貨物取扱量は8,655,590トン、旅客数は385,400人に達している。
3. カジス港
同港は、イベリア半島最南端のジブラルタル海峡の西北に位置した貿易港で、鉱物、鉄鋼製品、化学品、ワイン、一般貨物などの輸出と、石油製品、石炭、一般貨物などの輸入を扱っている。
タンカーおよび深吃水船は、水深16m〜18mのジャンクション浮標西方で錨泊が可能である。カジス湾は、大型船が安全に錨泊できる。
商業港の1号埠頭(長さ590m、水深11m〜12m)にはコンテナ用高架クレーン(能力32トン)3基、移動式クレーン4基(75トン×1,127トン×3)、フォー
 
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