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このうちバルセロナ、バレンシア、ビルバオ、カジス、セベリアなどが主要貿易港である。
主要港湾の設備その他の概要は、次の通りである。
1.バルセロナ港
同港は、地中海沿岸におけるスペイン最大の貿易港で、鉄鋼製品、化学品、セメント、油脂、機械類などの輸出と、液化ガス、鉱物、屑鉄、石炭、燐酸肥料、化学品、穀物、紙、木材パルプ、食料品、大豆、油脂などの輸入を扱っている。
商船用ドッグ:埠頭は延べ12,716.8mで、48バース(水深6.5〜14.0m)がある。
漁船用ドック:埠頭は延べ764.5mで、5バース(水深8.0〜9.6m)である。
その他ドック:埠頭は延べ3,596.2mで、22バース(水深5.8〜9.6m)である。
外港に民間所有の7埠頭(延べ1,470m、水深8.4〜14.0m)がある。
荷役設備として、高架クレーン93基、移動式クレーン145基、フローティング・クレーン(能力80トン)1基、その他フォークリフト、トラックなどが多数ある。
コンテナ・ターミナルにはコンテナ・クレーン8基(能力50トン×5,28トン×3)およびRo/Ro船用バースがある。
タンカー・ターミナルには6バース(延べ1,200m、水深8.4〜12.0m)があり、最大60,000DWT船の収容が可能である。
液化ガス・ターミナルには7バース(延べ1,278m、水深12.0m)がある。曳船は11隻(1,890馬力×1、1,750馬力×1、1,650馬力×2、1,600馬力×1、1,280馬力×3、3,800馬力×3)使用できる。
清水、食料、燃料油などの供給が可能である。
同港の開発計画として、新たにRo/Ro船用バースの建設が予定されている。
89年の入港船舶数は6,495隻で、貨物取扱量は17,963,026トンに達している。
船舶修理施設は、港湾局所有の浮ドック2基(能力6,000トン、2,000トン)、ドライドック1基(最大能力50,000DWT型船)、その他修理工場などが使用できる。
 
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