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不経済船として処分された反面、特殊貨物船、一般貨物バージ、補給船、その他雑船など合計16隻(53,048G/T)が新規に増強され、輸送需要に対応した船隊の革新と調整が行われた。
 
(3)港湾事情
ベルギーは、北西部が北海に面しているが、海岸線は短く約66キロに過ぎないが、1,514キロに及ぶ内陸水路(このうち、860キロは運河、654キロは航行可能な河川)があり、河口港のアントワープをはじめ、ブリュッセル、オステンド、ガン、ジーブルージュ、リエージュ、ブルージュなどの諸港がある。
アントワープ(90年末人口約47万人)は、首都ブリュッセル(同96万人)に次ぐベルギー第2の都市であるが、港はベルギーにおける海外輸出入貨物の80%を扱っており、ベルギー最大の貿易港で、欧州でもロッテルダム(オランダ)に次いで第2位の海上輸送貨物を取り扱っている。
アントワープ港は、自国内の海上輸送貨物のみでなく、同港で取り扱っている貨物全体の40%〜50%は、BLEU(ベルギー・ルクセンブルグ経済連合)以外の諸国(ドイツ、フランス、オランダ、スイス、イタリアなど)の中継貿易貨物である。最近におけるベルギーの海運及び水運による貨物輸送量は、次の通りである。
 
 
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