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で世界のトップクラスに位置している。
今日のオランダの発展をもたらした要因としては、オランダ国民の進取の気性、堅実な計画性と忍耐という資質のほかにも、オランダがライン、マース、スヘルデなど欧州の大河川の河口に位置し、北海と内陸をつなぐ交通の要衝を占めていたことが挙げられる。
チューリップの花と風車に象徴される田園としてのイメージは、既に現代のオランダ産業の構造とは全くかけ離れている。オランダは、高度に集約された産業を合わせ持つ、先進国というべきである。
90年の農林漁業の就業人口は全体の4.5%に過ぎず、鉱工業は18.8%、サービス業68.9%となっている。就業人口においても、国民所得の内訳においても、農業、製造業のウエイトは減少し、サービス業の比率が増大しているのが特徴といえる。
 

産業別就業人口

 

 

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