インフレの抑制、フォリントの平価切下げ等である。
これにより、西欧型市場経済への完全移行が促進され、国有会社の割合も従来の90%から、95年までに40%に削減されることになる。フォリントの平価切下げは、91年11月に5.8%、92年11月に8.3%と再度に亘って切下げられた。
93年1月、国家歳入面での増収を図るため、多くの商品に対し3段階の付加税(課税基準25%)が導入された。
(2)船舶事情
(A)保有状況
1992年12月末現在におけるハンガリーの保有船腹量は、100G/T以上の鋼造船が15隻、合計93,204G/T(134,457DWT)であり、これを船種別に大別すると次の通りである。
(B)水運事情と保有船主の実態
ハンガリーは、直接外洋に接していないが、国内を流れるドナウ川およびその支流、バラトン湖、ティサ川などの水路を利用した貨客輸送が活発である。
国内における可航水路は延べ約1,690kmに及び、年間貨客輸送量(91年)は貨物が約260万トン、旅客が約360万人に達している。