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(7)競争相手国との競争条件の比較



(A)延払い、船価、品質等条件の比較

従来、ブルガリアが輸入した船舶は、タンカー、バルク・キャリア、一般貨物船などが主なものであり、建造国は旧ソ連をはじめノルウェー、旧西独、イタリア、英国、フランス、日本などである。

支払い条件の延払いは、旧ソ連は別として、他はいずれも国際慣習に従って行われているので大差はないが、船価は西欧建造国に比べ、わが国は急激な円高により不利である。

品質の点は、いずれも中小型の一般的な船舶であるので、技術や品質の面で殆ど優劣の差はない。納期の点では、わが国が最も優位にある。


(B)輸出対策

ブルガリアの造船業は、既に1981年に創業100周年を迎えた。その間、旧ソ連の技術協力や資金援助もあって、目覚ましい発展を遂げた。

近年、ブルガリアは5,000DWTタンカー、38,000DWTバルク・キャリア、29,000DWTプロダクト・キャリア、45,O00DWT多目的船、38,OOODWT一般貨物船、25,000DWTコンテナ船などの建造実績をもち、旧ソ連、ポーランド、ノルウェー、ドイツ、英国、オランダなどへ輸出しており、自他共に認める造船国であり船舶輸出国となった。

しかし、ブルガリアの造船は、技術の面では、わが国や西欧先進造船国に比べ、遥かに劣っており、白国海運の強化・確立のためには国内建造船のみでは不十分なため、高度の最新技術を導入した優秀な近代的経済船の輸入に関心を寄せている。

従って、競争相手諸国は、ブルガリア船舶市場への進出を図るため、ブルガリア商品の輸入に力を入れ、船舶をこれの見返り輸出として実現させるよう努力している。


(C)歴史的、経済的なつながり

ブルガリアは、独立前は500年に亘ってオスマン・トルコの支配下にあったが、1877〜78年のロシア・トルコ戦争の結果、トルコが敗北したため漸くその支配から脱して





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