ブルガリア主要港の設備その他の概要は、次の通りである。
1. ブルガス港
同港は、黒海沿岸の商港でブルガス港湾局の管理下にある。
100G/T以上の船舳の入出港は水先船の使用が必要である。
また、1,000G/T以上の船舶は曳船を使用しなければならない。最大1,200馬力までの曳船が利用できる。
主要設備としては、バルク・キャリア及び一般貨物船用の17バースがあり埠頭には鉄道が敷設されている。
倉庫は延ぺ35,000平方m。荷役設備は、電動クレーン(能力:3トン、5トン、10トン、15トン)、フローティング・クレーン(能力:最大100トン)などのほか、機械化した各種の荷役装置がある。
コンテナは、一般貨物船用バースで取り扱うことができる。また、Ro/Ro設備も使用できる。
鉱石、石炭、燐酸肥料などオア/バルクカーゴ専用バースは、50,000DWT船2隻の同時収容が可能である。
食料、燃料油などの供給が可能である。タンカー・ターミナルは、ブルガスの東南約4.8キロのドルジバ港(水深12.19m)にあり、最大90,000DWTタンカーの収容が可能である。船舳修理施設は、中小型船の船体およびエンジンの修理が可能である。
Ilya Boyadgier Shipyard は、国内船の修理に使用する目的で、既存の修繕用船台を含む各種の設備を拡張中である。
現在、外国船の修理はDmgni Nedev Shipyard で行っている。