2. バルナ港
同港も地中海沿岸の商港でバルナ港湾局の管理下にある。
100G/T以上の船舶の入出港には水先船の使用が必要である。
1,000G/T以上の船舶は曳船の使用を強制される。1,200馬力までの曳船を使用することができる。
(東バルナ港)
同港(水深7.32m〜10.98m)は、5,000DWT〜20,000DWT級船舶16隻の錨泊が可能である。
客船専用の2バースは水深8.23mと8.84mである。
埠頭には鉄道が敷設されている。
荷役設備は、電動クレーン(能力:3トン、5トン、10トン、20トン)、フローティング・クレーン(能力:最大100トン)などのほか、機械化した各種の荷役設備を使用できる。
倉庫は延べ30,000平方mである。
清水および食料の供給が可能である。
(西バルナ港)
同港は、東バルナ港の西方約21キロの地点にある。
鉱石およびバルク・カーゴ専用の機械化した荷役設備がある。
バースの水深は10mで、25,000DWTまでの船舶17隻を同時に収容することができる。
電動クレーン(能力:5トン、10トン、16トン)、倉庫(延べ4,000平方m)などの設備がある。東バルナ港から20キロ離れ、西バルナ港に隣接した地点にフェリー・ターミナルがあり、フェリー専用の2バース(水深7.9m)がある。
東バルナ港の西方11キロの地点に石炭ターミナルがあり、吃水9.75mまでの石炭運搬船の収容が可能である。荷役設備は、電動クレーン(能力10トン)が使用できる。