同港(旧名:レニングラード港)は、フィンランド湾の東端に位置し、11月末〜4月央の氷結期には砕氷船を使用することによって、年間を通じ船舶の出入が可能である。
港は、多数の一般貨物船用バース、特殊船用バース、木材運搬船用バース、漁船用バース、その他巡航船の収容可能な客船ターミナルなどの設備があり、全長260m、幅40m、最大吃水11mまでの船舶の入港が可能である。
荷役設備は、多数の固定式および移動式電動クレーン(能力15トン〜300トン)、その他各種の荷役装置のほか、冷凍倉庫、大型倉庫などの貨物保管設備がある。
コンテナ・ターミナルには、コンテナ用高架クレーン4基(能力40トン×2,32トンx2)、Ro/Ro舶用バースなどがある。
オア/バルクカーゴ・ターミナルには、石炭、穀物、鉱物性建設資材などの荷役に必要な役械化した各種の設備がある。
石炭ターミナルは、最大18,000DWT、最大吃水9.5mまでの石炭運搬船の収容が可能である。
同港は、リガ港(ラトビア)、ヘルシンキ港(フィンランド)、ストックホルム(スウェーデン)との間ににRo/Roフェリーの定期航路が開設されている。この航路に大型Ro/Ro客船を就航させるため、長さ300m以上の新埠頭が最近建設された。
清水、食料、バンカーなど全て供給が可能である。
船舶修理施設は、1万DWTまでの船舶の入渠可能なドライドックがあり、各種の船舶修理が可能である。