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金属、袋詰セメント、その他一般貨物などを含む各種貨物の取扱いが可能である。
 荷役設備は、移動式電動門形クレーン(最大能力40トン)、クレーン船(最大能力90トン)、その他各種の荷役装置がある。
 コンテナの取扱いも可能である。
 オア/バルクカーゴ・ターミナルには、鉱石船専用の2バースがあり、最大吃水11.4m、最大40,000DWT級船舶および最大吃水9.0m、全長180mまでの船舶を同時に収容することが可能である。
 このターミナルの取扱貨物は、主として鉱石、石炭、燐灰石、金属、穀物、粗糖などであり、1日に付き鉱石3,000トンの積込みが可能である。
 このほか、客船、ラッシ船、タンカーなどの専用バースがある。
 港の主要バースの南方に漁港がある。
 清水、食料、バンカーなど全て供給が可能である。
 船舶の離着岸には曳船を必要とし、曳船6隻(2,300馬力×2隻、1,200馬力×4隻)が利用できる。
 船舶修理施設は、長さ190.5m、幅30.5mの浮ドックがあり、最大3万DWTまでの船舶の修理が可能である。

(4)造船事情

 旧ソ連邦時代に大型艦艇などを建造していた造船所は、高度の建造技術をもっているが、現在では設計および技術開発力はなく、設計開発はセント・ピータスブルグ(旧名レニングラード)などにある別組織の国立研究所が担当しており、また、積極的な営業努カや市場調査に対する熱意に乏しい。
 現在、どの造船所も老朽化した設備が多く、従業員の士気も一般に低い。
 舶用機械などの船舶部品は従来、中央ロシアや西ロシアで生産されていたものが多く、これらの地域の国家独立に伴い流通が阻害され、船舶の建造・修理に支障をきたしている。
 軍需発注の削減が深刻化し、軍民転換を図る造船所に対する資本の投下は、口

 

 

 

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