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入港が可能である。
 深吃水の船舶は、北堤防の西側の錨泊地(水深11m〜12m)、またはソチンスキー灯台の西南1.5マイル離れた錨泊地(水深29m)に停泊することができる。
 港は、南北2つの堤防によって安全に防護されており、港内に合計15バースがある。
 商業バースは、建設用資材(バラ荷)、自動車、果物などを含む各種の貨物を扱っている。
 旅客ターミナルには、水中翼船、巡航船などの専用バースがある。
 荷役設備は、移動式電動門形クレーン(最大能力20トン)、フォークリフト、その他各種の荷役装置がある。
 清水、食料などの供給は可能であるが、バンカーの補給はできない。
 2,000G/T〜4,000G/Tまでの船舶の離着岸には曳船1隻、4,000G/T以上の船舶は曳船2隻の使用が必要である。

 

  Kaliningrad(カリニングラード港)

 同港は、バルド海側の貿易港で、穀物、木材、木材パルブ、一般貨物などの輸出港であり、また機械類、化学品、雑貨などの輸入港である。
 港は、自由港埠頭(水深7.5m)、木材埠頭(水深7.0m)、産業埠頭(水深6.7m〜7.6m)の3港区から成り、全長164.6m、最大52,450DWT級船舶の入港が可能である。
 これらの埠頭は、いずれも各種のクレーン設備があり、また国有鉄道と接続している。
 清水、バンカーなどの供給が可能である。また、同港はバルト海漁船団の重要な墓地となっている。
 船舶修理施設は、Pregol Shipyardにドライドック3基(各能力:900トン、3,000トン、4,500トン)があり、入渠工事も可能である。大型冷凍貨物船の収容可能な新ドライドック((能力:8,500トン)が近く稼働する予定である。

 

 

 

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