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コンテナ・ターミナルには、コンテナ専用の各種荷役装置、RO/Ro船専用バース(全長163m、水深7.8m)などの設備がある。
 オア/バルクカーゴ・ターミナルは、セメント、穀物、砂糖、鉱物、建設資材などを主として扱っており、セメント・バースNo2(全長144m、水深7.1m)、同No3(全長216m、水深10.4m)、鉱石バースNo8(全長180m、水深11.Om)などの設備がある。

 

 タンカー・ターミナルには、6万DWT級タンカーの収容可能な8バース(水深14.5m)および25万DWT級タンカー(最大吃水19.Om)用の深水バース(水深20m)があり、1時間当たり2万トンの石油の積み込みが可能である。
 清水、食料、バンカーなど全て供給が可能である。
 船舶修理は、主としてNovorossiysk Shipyardで行われている。
 1990年における入港船舶数は2,674隻で貨物取扱量は44,272千トン(原油33,685千トン、一般貨物10,557千トン、その他30千トン)、このうち輸出貨物36,125千トン、輸入貨物6,983千トン、その他1,164千トンとなっている。

 

  Yalta(ヤルタ港)

 同港は、黒海のクリミヤ半島南岸のヤルタ湾に位置し、港口の南方に水深22m〜28mの錨泊地がある。
 港は、東防波堤と南防波堤によって安全に防護され、港内には沿岸航路船用のバースを含め合計9バースがあり、全長215m、吃水9.0mまでの船舶の収容が可能である。
 大型客船ターミナルは、大型巡航船の収容が可能である。
 このほか、貨物船専用のバース(水深6.5m)がある。
 最近、ヤルタ市の外側に新規に建設した防波堤で安全に防護された新港区(マサンドラ港)が開設され、従来ヤルタ・バースで扱っていた乾貨物船を収容している。このため、ヤルタ港では主として客船を取り扱ってる。

 

 マサンドラ港には、移動式電動門形クレーン(最大能力6トン)、フローテ

 

 

 

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