日本財団 図書館


 一般にアルゼンチンの漁船は、Lancha,BarcitoおよびBarcoの3タイプと、冷凍船および工船に大別できる。
 Lancha(またはLanchitaという)は20トン以下の漁船で、その殆どが小型の魚群探知機を装備している。個人の所有で、乗組員は通常7〜8人である。日帰り航海をし、週4日操業する。漁獲物は活魚のまま、またはコ氷蔵にして帰港するが、甲殻類は右舷船首のやや後方にあるドラム缶で煮て帰港する。
 Barcitoは約50トンの漁船で、大部分サイド・トロール型で、一部はスターン・トロール型である。その殆どが電波探知機、方向探知機および魚群探知機を整備し、一部の船は人工衛星航法装置、ネットレコーダーおよび小型の水中音波探知機を装備しているが、オメガ航法装置、ファクシミリ、ジャイロコンパスなどをもっていない。
 個人または2〜3人のグループで所有し、乗組員は通常10〜11人である。平均78時間航海し、帰港した翌日に漁獲物を陸揚げする。漁獲物は氷蔵して帰港する。
 主な漁法はトロールであるが、次のような独得の操業をする。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION