チリのエネルギー源は、主として石油および天然ガス(約60%)、水力発電(24%)および石炭(15%)に依存している。
しかし、主要エネルギー源である石油、天然ガス、石炭の生産が伸び悩んでおり、エネルギー資源分野の一層積極的な国内開発と、安定的な輸入確保が必要となっている。
原油生産量は、1982年の248万4,000立方mをピークに低下傾向を辿っており、1991年の生産量は103万3,000立方mに激減し、1992年は更に86万2,000立方mへと低下している。
これに対し、原油輸入量は上昇傾向が著しい。
天然ガスの生産も1979年の57億3,250万立方mをピークにして、その後減少を続けており、1991年の生産量は40億6,700万立方m,1992年は40億440万立方mと減少傾向を示している。
石油の探査、開発、生産、精製は、1950年に設置されたENAP国営石油公社(Empresa Nacional de Petroleo)が独占している。1970年代後半以降、ENAP社はチリ南端のマゼラン海峡の海底油田の開発に力を入れている。埋蔵量は、