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 鉄鉱石運搬船は、隣接のサン・ニコラス港の施設を使用している。

 6.サン・ニコラス(San Nicolas)

 同港は、ペルー南部地方における主として鉄鉱石の輸出港である。
 埠頭(長さ304m、幅15m)は、サンニコラス湾の南岸にあり、その一部は長さ806.6mの防波堤によって、風波から安全に防護されている。
 埠頭の突端には、長さ274.31m以上の大型船用の係船ドルフィン1基がある。
 全長320m、最大吃水17.98mの大型船の収容が可能である。
 鉄鉱石は、埠頭の西側で船積みされ、西側(水深18.9m)には係船用クリーツ28基および係船用ボラード12基がある。
 一般貨物は、埠頭の東側で荷役され、東側(水深12.5m)には係船用クリーツ23基および係船用ボラード2基がある。
 タンカー・ターミナルには、石油タンク2基(貯蔵能力合計386,200バレル)があり、埠頭で石油、ディーゼル油などの荷揚げが行われている。
 曳船は、500馬力の曳船2隻が使用できる。
 1992年の入港船舶数は85隻(7,657,860DWT)に達している。
 隣接のサン・ジャン港に民間国内空港がある。

 7.チンボテ港

 同港は、サラベリ港の南方に位置した主要港で、港の2.4キロ沖合に水深12.8mの錨泊地がある。
 埠頭1号(長さ185m、幅16m)は、全長155mまでの船舶を埠頭の両側に収容することができる。
 埠頭バースAは水深8.54m(干潮時)〜9.15m(満潮時)、バースBは水深8.84(干潮時)〜9.30(満潮時)である。
 取扱貨物は、バラ積み魚粉、亜鉛鉱、肥料などである。
 埠頭バースBには、軌条高架クレーン3基がある。
 埠頭2号(長さ54m)は、主として漁船、はしけ、曳船などに使用されている。
 埠頭3号(長さ265m、干潮時水深9.15m)は、全長210mまでの船舶の収

 

 

 

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