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 わが国の輸入商品は、農水産物を中心とする食料品が90%以上を占めている。主なものは、バナナ、ココア豆、ココアバター、コーヒー豆、えび、魚粉などである。

 88年の日本の対エクアドル輸出は1億1,582万ドル(前年比46.6%減)で、これに対し輸入は8,534万ドル(同20%増)であった。

 この結果、貿易収支の黒字幅は8カ年の1億4,596万ドルから、3,048万ドルに縮小した。

 日本からの輸出の減少は、機械機器(前年比50.8%減)、金属製品(同30.3%減)、繊維製品(同23.0%減)、化鉄金属製品(同21.5%減)と、軒並み大幅な減少を記録したことによる。特に、電気機器の輸出は大きく減少し、87年の6,870万ドルから僅か700万ドルに落ちた。

 輸入では、食料品の輸入が21.7%増を記録し、輸入総額に占める比率も98.5%に高まった。

 最大の輸入品はバナナ(3,556万ドル)、これに魚粉(2,360万ドル)、カカオ(1,023万ドル)となっている。エクアドル魚粉は日本の魚粉輸入の約21%を占め、エクアドルは第2位の供給国に躍進した。

 

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