牧畜業では、89年の主な家畜の飼育頭数は、牛417.6万頭、羊132.9万頭、豚209.2万頭、馬43.8万頭、家禽類4,800万羽となっている。
食肉の生産(89年)は、牛肉11.6万トン、羊肉7千トン、豚肉6.7万トン、鳥肉6.2万トンに達している。また、89年には牛乳140万トン、バター4,500トン、チーズ13,200トン、鶏卵4.2万トン、羊毛3,600トン、牛皮16,600トンなどの生産があった。
政府は沿岸地方と山岳地方における肉牛の飼育拡大に特に力を入れている。
林業では、88年現在、国土の43%(1,180万ヘクタール)は森林であるが、大部分が東部のアマゾン・ジャングルの未開発地域で、商業的伐採は比較的少ない。木材の輸出は、年間約1,000万ドルの外貨を獲得している。
エクアドルは、軽量のバルサ材(熱帯アメリカ産の樹木で、材質が極めて軽く強いので、浮標や航空機などに使用されている)の世界第一の輸出国であるが、この代替品として最近ではプラスチックが一般化してきたため、バルサ材の輸出は減少傾向にある。