日本財団 図書館


3.Point Lisas港

 同港は、トリニダード島パナ湾の西岸に位置し、鉄鋼、セメント、化学肥料、液化アンモニア、砂糖、糖蜜などの輸出港であり、鉄鉱石などの輸入港である。

 国営製鉄会社(ISCOTT)の運営する長さ406mのバース(水深12.8m)は、最大45,000DWT型船の収容が可能であり、ブラジルから輸入の鉄鉱石は、1日に付き1万トンの割合で荷揚げされたいる。また、製鉄所は鉄鋼製品を海外へ輸出している。

 Savonetta埠頭パース(長さ310m)は、最大3万DWT型船の収容が可能であり、主としてFertrin社(国営肥料工場)から無水アンモニアの積出しのほか、他の2工場からのメタノールおよび尿素肥料の積出しに使用されている。このほか、グッドリッチ湾には小型船用の3バースがある。

Savonetta埠頭2号には、コンテナおよびRo/Ro般用の荷役設備がある。曳船は、2隻(各2,250馬力)使用できる。

 89年の入港船舶数は、456隻(5,666,264DWT)に達している。

4.Brighton港

 同港は、ポート・オブ・スペイン港から24マイルの距離にあるパリア湾の南岸に位置し、国営アスファルト会社(TLAC)および国営石油会社(TRINTOC)両社の所有する埠頭(長さ612.6m)があり、アスファルトおよび石油の積出しに使用されている。

5.Chaguaramas港

同港は、トリニダード島のジャグアラマス湾に位置し、主埠頭(長さ274.3m、幅60.95m、低潮時水深10.67m)には外航船用の2バースがあり、北埠頭(長さ12119m、低潮時水深7.62m)には外航船用の1バースがある。主埠頭の東側にボーキサイト、マンガン鉱石などバルク貨物専用の大型倉庫(貯蔵能力17万トン)がある。また、その南端にもボーキサイトおよびマンガン鉱の露天貯蔵所(能力90万トン)がある。クローラー・クレーン、グラブ、ベルトコンベアなど各種の積込み、積卸し装置を完備している。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION