ツ・ジュース、綿織物などの製造業がある。
工業部門(鉱業、採石業、製造業、建設業および電力事業を含む)の生産は、GDPの42.3%(88年実績)を占め、労働人口の27.8%がこの部門に従事している。
この部門の生産は、1980〜87年の期間に平均年率8.6%低下した。
鉱業および製造業のGDPへの寄与率は、31.3%(88年実績)で、労働人口の14.8%がこの部門に従事している。このうち、鉱業だけの生産は、GDPの17%に達している。
石油産業は、トリニダードトバゴ経済にとって最も重要な分野であり、輸出収入全体の約80%、国家竈入の約43%、GDPの約28%を占めている。
89年の原油生産は、油田事故や労働争議にもかかわらず、横這い状態を続け、前年同様の産出量(約780万トン)に達した。
石油精製業については、現在2つの精油所があり、国営石油会社(Trintoc Ltd.)によって運営されている。同社は、主として輸出向け燃料油を生産しているが、世界的需要減退により、89年の稼動率は20.3%と低く、この精製部門における低生産性はかなり深刻な問題となっている。
現在は、国内における石油精製能力は、年間305,000バレルであるが、国産原油の供給量が十分でないため、国内精油所に必要な原油の一部をベネズエラ、エクアドル、ブラジル、インドネシア、サウジアラビア、ナイジェリアから輸入している。
トリニダードトバゴのエネルギー源は、主として天然ガスと石油である。国内電力供給量の大部分は、国内で産出する天然ガスによるものである。また、天然ガスは国内精油所および多数の製造工場の燃料として使用されている。