日本財団 図書館


 同港の開発計画として、外港にLPG埠頭および貯蔵タンクの建設が予定されている。また、新防波堤、新石油精製所、石油製品輸出ターミナルなどの建設も計画されている。更に、又、東海岸のメキシコ原油をパナマ運河を通過せずに、太平洋岸のサリナ・クルス港から極東へ輸出するため、東部油田から南部のテワンテペク地峡(Tehuantepec Isthmus)を横断してサリナ・クルス港と接統するパイプラインが近く完成し、稼働する予定である。
 89年の入港船舶数は、405隻(16,858,948DWT)に達している。

  11.フエルト・マデロ港

 同港は、グァテマラとの国境の近くに位置し、太平洋の主要漁港である。
 港内へ至る水路(長さ1,625m)は、幅80m、水深8.5mで、8,000DWT級船舶の航行が可能である。
 港は、長さ1,400mの2つの防波堤で囲まれ、漁船専用埠頭(長さ170m)があり、最大安全吃水6.6mの漁船の収容が可能である。
 倉庫(2,980平方m)、露天倉庫(14,000平方m)などの設備がある。
 船舶の入出港には、水先船および曳船が必要である。
 曳船は、1隻(750馬力)使用できる。
 清水の供給か可能である。
 現在、同港は漁船のみに使用されており、一般商船には利用されていない。

  (メキシコ湾岸の主要港湾)

  1.タンピコ港

 同港は、メキシコ湾西岸のパヌコ河口の上流13キロの地点に位置し、ポリビニール・クロライト、亜鉛、銅、石油、石膏、セメントなどの輸出貨物と、穀物、化学肥料、機械類、鉄鋼などの輸入貨物を扱っている。
 港は2つの石造防波堤(長さ約1,400m)で囲まれ、入口の水路幅は110m、干潮時水深10mであり、全長177m、最大吃水9.14までの船舶の入港が可能である。
 主要設備は、フィスカル埠頭(長さ1,260m、水深7.50〜8.14m)、金属・鉱物埠頭(長さ290m、水深9.14m)、クレーン4墓(75トン×2,50トン×2)、移動クレーン(250トン)1基、シュート、コンベヤ・ベルトなどがある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION