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 タンカー・ターミナルには、ベメックス石油会社の5バース(延べ620m、水深9.14m)がある。
 船舶の入出港には水先人の乗船を必要とし、また4,000G/T以上の船舶は曳船の使用を強制される。
 清水、食料、バンカーなどの供給が可能である。
 船舶修理施設は、浮ドック2墓、新ドライドック(長さ250m、幅37m、水深9.5m、最大能力65,000DWT型船)がある。
 89年の入港船舶数は、1,085隻(18,781,266DWT)に達している。

  2,アルタミラ港

 同港は、メキシコ湾西岸のパヌコ河口の北方約25キロの地点に位置し、港口の約2マイル沖に錨泊地がある。
 港内への水路(長さ1.5キロ)は、幅350m、水深10.6mであり、入出港には水先人の乗船を必要とする。
 主要設備は、多目的埠頭(長さ250m、水深13m)、倉庫(4,500平方m)などである。最大5万DWT型船(全長210m)の収容が可能である。
 清水、ディーゼル油などの供給が可能である。
 同港の開発計画には、穀物、石油化学製品、鉄鋼、ボーキサイト、アルミニウムなどを扱う特殊ターミナルの建設が予定されている。貯蔵能力9万トンの穀物サイロの建設も計画されている。
 現在、建設中の新工業港コンプレクス(面積約22,000エーカー)には、製鋼所、アルミ精錬所、石油化学品製造工場、化学品製造工場、鉱物加工工場、食品加工工場などの建設が含まれている。
 また、最大15万DWE型船の収容を可能にするため、水路の凌渫が予定されている。
 清水およびディーゼル油の供給が可能である。
 89年の入港船舶数は、116隻(2,143,975DWT)に達している。

  3.ベラクルス港

 同港は、カンペチェ湾岸の貿易港で、アルミナ、ボーキサイト、鉄鋼、屑鉄、

 

 

 

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