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 船型としては1,000G/T型、1,200G/T型、2,200G/T型などである。
 曳船は、120〜330G/T型が年間4〜5隻発注されている。

  (D)船腹拡充計画

 1990年1月1日現在、メキシコ船主の建造中船舶(1,000G/T以上の船舶)は、7隻(58,560G/T)である。このうち3隻は国内建造、2隻はアルゼンチンで建造、残り2隻は便宜置籍船として西独で建造中である。
 今後の拡充計画としては、国営石油公社のPetroleos Mexicanos(PEMEX)が30,000DWT型(17,000G/T)プロダクト・キャリア5隻の建造を予定している。また、Cpmpania Naviera Minera del Golfo S.A.de C.V.(NAVIMIN)が小型タンカー数隻を国内造船所とアルゼンチンとで建造中である。
 なお、1989年中にメキシコの商船隊として新規参入した船舶(1,000G/T以上の船舶)は、6隻(81,317G/T)である。
 このうち、3隻(36,101G/T)は自国籍船、残る3隻(45,216G/T)は便宜置籍船である。自国籍船のうち1隻(26,660G/T)は、自国建造の新造船であり、その他5隻(54,657G/T)はすべて中古船である。

(3)港湾事情

 メキシコは、太平洋岸とメキシコ湾岸とを合わせ約10,100キロに及ぶ長い海岸線がある割には良好な港湾に恵まれておらず、また既存の港湾施設も老朽化したものが多く、その規模も概して小さい。
 現在、海港が49港あるが、主要港としては、太平洋岸にエンセナダ、グワイマス、サンタ・ロサリア、ラパス、マサトラン、マンサニーリョ、ラサロ・カルデナス、アカプルコ、サリナ・クルス、プエルト・マデロなどの諸港があり、メキシコ湾岸ではタンピコ、ベラクルス、アルバラド、コアッアコアルコス、シウダド・デル・カルメン、フロンテラ、カンペチュ、プログレッソなどが主要港である。
 これら諸港のうち、エンセナダ、グアイマス、トポロバンポ、マンサニーリョ、サリナクルス、タンピコ、プログレッソなどの7港については、政府の主要港湾開

 

 

 

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