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  (C)需要状況

 メキシコは、同国最大の輸出商品である石油については、原油輸出量を原状にとどめ、石油製品の増大を図っている。しかし、現状でもオイル・タンカーの自国船積取比率は20%程度と推定され、依然としてタンカーの需要はあるといえる。
 プロダクト・キャリアについては、LPGキャリア(現有8隻、182,442G/T)は需要を満たしていると推測されるが、一般のプロダクト・キャリアは不足気味であり、特に国内海上輸送(メキシコ湾岸から太平洋湾岸への製品輸送)を考慮すると、その需要は根強い。
 一般貨物船(現有37隻、31,390G/T)については、現状の積取比率は25%程度と推定されているが、今後の荷動量の増大を予想すると、需要増は期待できる。
 バルク・キャリア(現有7隻、177,882G/T)については、輸出入乾貨物が増加傾向にあるが、発注済み船腹量を加味すると、その需要を満たし得ると思われる。
 作業船については、現在、主要港湾の拡充計画が実施されており、港湾当局は合計13隻(24,198G/T)の凌渫船を稼働しいるが、うち3隻(3,143G/T)は船令30年を超えた老朽船であり、船令15年以上のものも8隻(16,787G/T)ある。

 

 

 

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