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 86年におけるカサブランカ港の入港船舶は2,943隻(2,728万DWT)に達している。

  2.サフィ港

 同港は、東側は本土で、西側は防波堤(長さ1,700m)、北側は絶壁で囲まれ、南側の港口の水路は幅140m(最小水深8.84m)、港内の水域は約35ヘクタールである。
 燐酸鉱埠頭(長さ270m、水深8.53〜9.75m)には2バースがあり、シュート2基(各能力:平均1,500トン/時)を備え、長さ190mまでの鉱石運搬船の収容が可能である。
 サイロ埠頭(長さ272m)には2バースがあり、自動式ポンプ2基(積荷能力:平均100トン/時、揚荷能力:75〜80トン/時)を備えている。サイロの貯蔵能力は小麦24,000トンとなっている。
 商業埠頭(長さ447m)には一般貨物用の3バースがあり、軌道式クレーン16基(3トン×3基、5トン×11基、4トン、5トン各1基)および石膏積出し用のグラブ・クレーン(能力12トン)1基がある。
 このほか、ボギー車80台、移動クレーン3基(3トン×1基、20トン×2基)鉱石積荷用コンベヤ・ベルト(能力500トン/時)などがある。
 鉱物埠頭には、硫黄荷揚げ用装置(能力450トン/時)、隣酸積込み用装置などを完備している。
 コンテナ・バースには、移動クレーン(能力45トン)およびフォークリフト(30トン)が各1基ある。
 曳船は、2隻(各300馬力)が使用できる。
 清水および食料の供給は可能であるが、ディーゼル油、ガスオイルなどの補給には制限がある。
 船舶修理施設は、主に漁船の修繕設備である。

  3.タンジール港

 同港は、約1.6キロ沖合に大型卿こ適した広大な錨泊地がある。
 港外に全長1,210mの防波堤がある。

 

 

 

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