現在、チュニジア海運界で稼動している船舶は、500G/Tから1万G/T前後の中小型タンカー、オア/バルク・キヤリア、一般貨物船などが主なものであり、特殊船は主にフランス建造のケミカル・タンカーなど、極めて少数である。
従って、どの建造国によっても、それらの間には目立った技術的特色は見られず、殆ど同一水準にあるので、優劣の差ば少ない。
船価、支払条件についても同様であり、競争相手国間に大きな相違はない。急激な円高によるわが国の船価は別として、納期については現在、わが国は優位にあるが、世界的海運不況により各国とも手持工事が不足しているため、受注から着工までの期間が短縮され、納期についての差はなくなるものと思われる。