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 ずに調達することができる。
 なお、適正な事前承認を得た商品輸入決済に必要な外貨は、中央銀行から購入することができる。

  (D)契約条件

 チュニジアは自国海運を確立するため、商船隊の早期増強に強い意欲を示しているので、船舶発注の条件としては、発注側に有利な船価や支払条件を要求されることは当然であるが、最も重視されるのは最短納期で引渡すという点である。

  (E)取引ルート

 チュニジアの船舶発注は、一般に海運公社および漁業公社が主体となっている。また、交渉、取引きは殆ど当事者間で直接行われている。
 チュニジアは、過去の歴史から、旧宗主国フランスをはじめ西欧諸国、とくにフランス、スペインなどへの依存度、およびこれらの国の技術その他に対する信頼度は高い。これに反して、わが国に対する技術その他の認職は未だ十分とはいえない。
 それ故、チュニジアとの取引きを成功させるためには、常に両公社の当事者および同国開発計画の企画関係者に対して、技術、アフターサービスなどの点を中心にPRし、常に接触、連絡がとれるよう努力することが、取引きを具体化させるためのルートである。

(7)競争相手国との競争条件の比較

  (A)延払い、船価、品質等条件の比較

 

 

 

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