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 チュニジアは、気候温暖な地中海に面した風光明媚な海岸線を有し、紀元前のカルタゴ、ギリシャ、ローマ帝国時代の遺跡に恵まれ、海外からの観光客を対象とする観光関連産業は重要な外貨獲得源となっている。観光客数は年々増加しており、87年には187万5,000人を記録している。
 観光客を国別でみると、87年ではフランス(49万人)、西独(44万人)アルジェリア(25万人)、英国(19万人)、イタリア(10万人)、オランダ(8万人)。ベルギー(7万人)、スイス(5万人)、その他の順となっている。入出国は空路のほか、近年フェリー(客船)の大型化に伴い、海路によるものも増加している。
 87年の観光収入は、前年の3億8,500万DTから5億5000万DT(約900億円)へと増加し、チュニジアの国際収支の改善に寄与している。政府は海岸地帯を中心に観光指定区域を設け、ホテル、道路など観光施設の整備拡充に力を入れている。

 

 

 

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