チュニジアは産油国であるにも拘らず、原油を輸入しているのは、国内産原油が比較的高品質であるため、その殆どを輸出に向け、国内消費にはサウジアラビア、アルジェリア、イラクなどからの輸入原油を当てていることによる。
チュニジアの輸入先を地域別、国別にみると、輸出と同様に輸入総額の約60%をEC諸国に依存している。国別ではフランスが28%近くを占め、次いで西独、イタリア、米国、スペインの順となっている。特に西独からの輸入は近年急増している。米国からの輸入も順調である。ソ連、東欧諸国は、金額的には未だ少ないが、徐々にそのシェアを伸ばしている。