
近年わが国に対する期待は大きく、重化学工業プロジェクト、最先端技術の導入などの技術協力、技術移転、投資、人材養成など、自国経済開発に日本の参加、協力を強く求めている。 貿易関係では、日本からの輸出は、機械類(一般機械、電気機械、輸送機械)を中心に重化学工業品が80%を占め、アルジェリアからの輸入は鉱物性燃料(原油、LPG,LNG)などの資源輸入というバターnnxで、貿易収支は87年まで日本側の出超が統いていたが、88年からは日本側の入超に転じた。
88年の日本の対アルジェリア輸出は2億1,812万ドル(前年比8.3%増)、アルジェリアからの輸入は3億1,168万ドル(同96.8%増)であった。従って、対アルジェリア貿易収支は、これまでの黒字基調から一転し、87年の4,286万ドルの黒字から9,357万ドルの赤宇になった。対アルジェリア貿易で日本側が入超を記録したのは、81年以来7年ぶりのことである。 88年のアルジェリアヘの輸出は、大半が工業製品で、特に機械機器が多いが、87年に比べて機械機器は減少している。 88年のアルジェリアからの輸入の96.3%は、依然として鉱物性燃料(軽油を中心とする石油製品が全体の79.5%、液化石油ガスが16.7%)で占めている。88年にはアルジェリア産液化天然ガス(LNG)が初めて輸入されることになったので、89年は鉱物性燃料の輸入が更に増加した筈である。
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