
アルジェリアの漁業は、漁船の老朽化、漁業資材および冷凍工場、冷凍庫、冷凍車など設備の不足、漁業技術の未熟、複雑な流通機構のため漁業への投資意欲の減退など、改善すべき各種の問題点を抱えている。 このため、政府は79年に漁業公団(Enterprise Natioale des Peches−ENAPECHES・所在地:Quaid’AiguesMortes,Portd’Alger)を設立し、漁業の生産、販売、魚類の輸出入などの業務を行っている。また、政府は、民間漁業奨励のため、漁業訓練センターの設置、漁業共同組合の創設、冷凍施設の増強、流通機構の改善などを講じて、漁業の振興、発展に力を入れている。 現在、アルジェリアの漁獲物は不足しており、缶詰用のマグロ、イワシなどを欧州やアフリカから輸入している。政府としても、従来の沿岸漁業から脱皮して、近代的装備の漁船隊を育成し、遠洋漁業への進出を考えてはいるが、外貨不足のため、計画どおりに進展していない。(B)漁業開発計画
政府は、第2次開発5ヵ年計画(1985〜89年)で、漁業部門に総額10億ディナール(約233億円)を投資して、漁業の振興、発展に努力している。 この部門の計画期間末における目標は、年間漁獲量を11万5,000トンとし、漁船の新規購入、既存漁船の修理、修繕ドックの建設などが重点施策となっている。 アルジェリア経済に占める漁業の比重があまり高くないこと、缶詰や冷凍貯蔵など一次おび二次加工部門があまり発達していないことなどのために、前次計画と同様、第2次計画でも漁業部門への新規投資は、あまり期待できなかった。
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