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 港内へ至る水路は幅170mである。
 埠頭は延べ448m、水深4〜8mで、南埠頭には3バース、西埠頭には2バース、その他係船ブイ数基などのほか、最近完成した425mのバースや漁船用の埠頭(長さ200m)がある。
 クレーン設備はない。上屋は面積が狭く、露天置場(16,846平方m)があるのみである。
 全長100mまでのRo/Ro船の収容可能な埠頭およびRo/Ro船を取扱う設備が最近完成した。
 清水、食料(特に果物と野菜)の供給が可能である。
 88年の入港船舶数は、50隻(168,458DWT)に達している。
 コンテナ船(最大3万DWT)および一般貨物船(最大3万DWT)ならびに鉱石運搬船(最大12万DWT)を収容するため、ジジェル港の近郊のジェンジェンに新港を建設中である。
 この新港(ジェンジェン港)には、長さ4キロの防波堤、長さ2,000mの埠頭(水深10〜12m)などが建設される予定である。完成後、ジェンジェン港は年間約170万トンの貨物を取り扱うことになっている。
 また、ジェンジェン港は、近郊のベララに建設中の新製鉄所の原材料・製品の輸出入専用港としても役立つよう設計されており、現在その工事が進行中である。

9.モスタガネム港

 同港は、オラン港の東方に位置し、モスタガネム港湾局によって管理されている。
 港の入口の西方に水深25mの錨泊地がある。
 港内への水路は長さ100m、水深12mで港内に8バースがあり、長さ200m、吃水7.62〜8.23mまでの船舶の収容が可能である。
 主要設備としては、クレーン(4〜12トン)5基、砂糖貯蔵サイロ、ワイン倉庫などがある。
 船舶修理施設は、ドライドックはないが、船舶の小修理が可能な修理工場がある。

 

 

 

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