日本財団 図書館


 

 生産量は年間400億m3(粗生産量は930億m3以上であるが、コンデンセート・LPGを回収した後、約530億m3を鉱床に再注入している)で、現在の生産水準における可採年数は約70年である。原油に換算すると、埋蔵量210億バレル、生産量70万バレル/日に相当する。
 アルジェ市の南方約500キロの地点に位置するハシルメル(56年発見)が、アルジェリア最大のガス田で、、同国天然ガス資源全体の約70%を保有している。
 天然ガスの生産量は、天然ガス開発に大規模な投資を開始した70年代後半から増大し始め、80年の生産量290億m3(粗生産量430億m3)、82年440億m3(同820億m3)、85年には500億m3(同900億m3)に達している。
 特に、バシルメルカス田のガス処理設備や再注入施設の完成後は、粗生産量を増大して、天然ガス中のコンデンセート・LPG回収の最大化を図っている。
 コンデンセートは、80年代に入って生産量が飛躍的に増大した。80年430万トン(原油に換算し10万バレル/日)、83年1,370万トン(同33万バレル/日)と大幅な増加を示し、以後、30万バレル/日強の生産量を維持している。88年は41万バレル/日に達した。
 LPGの生産も同様に、80年の100万トンから85年の320万トン、86年390万トン、88年420万トンと大幅な伸びを示している。アルジェリア産原油、コンデンセート、石油製品の主要輸出先は、欧州と北米である。
 88年の原油(コンデンセートを含む)の輸出先は、米国(24%)、西独(19%)、イタリア(12%)、オランダ(11%)、フランス(7%)、スペイン(7%)、英国(5%)となっている。
 わが国も80年代前半に原油、コンデンセートを輸入していた時期があったが、需給緩和を背景に輸送コストーの増大につながる物理的な距離の速さが彩りして、現在アルジェリアからは輸入していたい。
 石油製品は、米国、日本、オランダ、フランス、イタリア、西独、スペインおよび英国が主要輸入国となっている。わが国は、主に軽油、ナフサ、LPGをアルジェリアから輸入しているが、87年は前半のほぼ倍増になった。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION