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 港は、2つの防波堤で防護されているが、東・北東からの強風の場合は危険である。
 埠頭には2バース(水深4m)がある。
 フローティング・ジェティは、全長65m、吃水5mまでの船舶の収容が可能である。
 清水および新鮮食料の供給が可能である。
 同港の開発プロジェクトとして、一般貨物、工業製品などを扱う新港の建設が計画されている。それには、防波堤の建設、18バースを設備した長さ3.7キロの岸壁の建設、石油製品用の突堤、舗装道路、倉庫などの建設が含まれている。その他、アルミ精錬所および地域工業の専用バースの建設も予定されている。

(4)造船事情

 リビアが海運業に力を入れ始めたのは70年代以後のことであり、また漁業についても外国船によって行われていたので、国内には、一般船舶は勿論、鋼造漁船についても建造可能な造船所はない。
 船舶の修理を行う施設が、トリポリ、ベンガジの両港にあるに過ぎない。
 トリポリ港には、港湾局の運営管理する浮ドック(能力5,000トン)、スリッブ・エー(最大500G/T型船)、修理工場などがあり、また、ベンガジ港には、港湾局咋有のフローティング・ポンツーン(長さ36.57m)、潜水用機器などがあって、船約の小修理を行なっている程度である。

(5)漁業事情

(A)漁業の実態

 リビアの近海は、まぐろ、いわし、えび、海綿、その他多種類の水産資源に恵まれた好漁場であるが、リビアは漁業の開発に極めて立ち遅れている。
 この水域での魚携は、対岸のイタリア、マルタ、ギリシャなどの漁民によって

 

 

 

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