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行われており、リビア漁船による漁獲高は年間7,800トン程度を維持しているに過ぎない。

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(B)漁業開発計画

 リビア政府は、食料自給率の向上を図るため、農業とともに水産資源の開発に意欲を示しているが、具体的な漁業振興策は展開されていない。
 漁業開発には、漁船の整備拡充、操業技術の導入、冷凍・水産加工設備の増強などにかなりの投資が必要とされるが、新開発5ヵ年計画(86〜90年)における漁業部門に対する投資配分は極めて少額である。
 従って、漁船の潜在需要はあるものの、未だその環境整備が十分になされていないのが現状である。

(C)漁船保有

 リビアの近海における漁業は、主として外国の漁民によって行われているので、リビアの保有漁船としては小型の木造・鋼造漁船があるのみである。100G/T以上の鋼造漁船は、89年末現在32隻(5,332G/T)あるに過ぎず、この船腹量は過去数年間なんら変っていない。

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