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主要湾港の設備その他の概要は、次の通りである。

1.トリポリ港

 同港は、トリポリ港湾局により管理され、リビア最大の貿易港である。
 港は、2つの防波堤(長さ200mのスペイン突堤と長さ800mのカラマンリ突堤)によって囲まれている。
 カラマンリ突堤は、主として石油の積出しに使用されている。
 港の入口は幅約100m、水深9.14mで、港内の水域は約300ヘクタールであり、最大吃水8.23mまでの船舶の入港が可能である。バース・スペースは、長さ4,100m(最大水深12m)である。
 主要設備は、ハシケ(80トン〜100トン)40隻、クレーン船(能力100トン)1隻、一般倉庫(延べ75,000平方m)、露天倉庫(同75,000平方m)などがある。
 このほか、コンテナ船用の3バースには、移動式クレーン(能力100トン)、RO/RO設備などがある。
 清水、食料、燃料油などの供給が可能である。
 曳船は17隻(2,400馬カ×3,1,600馬力×4,500馬力×10)が使用できる。
 船舶修繕施設としては、港湾局の管理する修理工場があり、中規模の修理が可能である。ドライドックの設備はないが、浮きドック(能力5,000トン)およびスリッブウェー(最大500G/T型船)が各1基ある。
 88年の入港船舶数は650隻(3,523,150DWT)に達している。
 港から32キロの地点にトリポリ国際空港がある。
 トリポリ港の開発計画として、長さ4キロの防波堤と長さ約4キロの埠頭(水

 

 

 

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