、基づく生産制限は空洞化した。 その後、2回にわたりOPEC会議が開催され、公示販売価格(バレル当り18ド)を維持することに合意し、88年における加盟国全体の生産量の上限を日量1,660ニバレルとした。 次いで、88年11月に至って、OPECは89年1月以降の生産量(イラクを合む)全一の上限を日量1,850万バレルに増加することに合意した。この結果、リビアの割毒量も、日産平均103万7,000バレルに増加した。 リビア原油の確認埋蔵量は、88年1月1日現在211億バレルと公表されており、88年の生産水準では今後57年間にわたり生産を継続するのに十分であるといわれてる。 リビアは、他のアラブ諸国と比べ、政治が比較的安定していること、イタリア、ランス、西独など西欧市場に接近していること、および原油に硫黄分が少ないの生成が容易であることなどからして、石油産業は急速に発展した。 リビア政府の報告によると、70年以後、石油化学工業56社および石油精製業21社殻立され、現在では年間570万トン以上の石油製品の生産が可能となった。また液化ガスの輸出も可能となった。 88年8月には、首都トリポリの北西約120キロの沖合に位置したリビア最初の海油田“Bouli油田”の生産が開始された。この油田は、地中海では最大規模の油田もいわれ、採取可能な埋蔵量は6億7,000万バレルと推定されている。 天然ガスの埋蔵量は、85年現在6千億立方mと確認されており、年間生産量は平300億立方mに達している。 鉄鉱石の埋蔵はリビアの南部地方に、ウラニウムの鉱床は南西部のGhat地方にれぞれ発見されているが、未開発の状態にある。 工業部門では、近年特に重化学工業が重視され、既にチュニジア国境近くのアブカマシュ化学工業コンプレックス、さらにはベソガジとミスラタの間にあるシド湾に面したラス・ラヌフ油化学工業コソブレヅクスも完成し、急速な発展を遂げている。 リビアの重工業化計画の中核をなすミスラタ製鉄所建設プロジェクトはその第1
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