日本財団 図書館


 

め、外貨事情の悪化に直接影響しているだけに、農業開発により、食料の自給自足目指すことは戦略的にも極めて重要な政策課題となっている。
 石油部門が全労働人口に占める比率は、農業部門の20.2%と比べ、10%以下に過ないが、輸出収入への寄与率は95%以上を占め、リビア経済にとって最も重要な門となっている。
 リビアの石油生産の歴史は比較的新しい。まず、独立後の数年間にわたって、多の外国石油会社により地質調査が行われた。最初の石油発見は1958年であり、石輸出が開始されたのは61年が最初である。
 その後、新油田が相次いで発見された。その当時、約30の外国石油会社が生産に事し、これらの外国会社に積極的に利権が与えられていたこともあって、生産活は急速に活発化した。その結果、70年には1億5,920万トンの生産を記録し、世界6位の石油産出国となった。

049-1.gif

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION