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 88年の日本の輸出は前年比11.4%減の4億8,200万ドル、逆に輸入は6.5%増の2億3,400万ドルとなった。
 品目別でみると、輸出では繊維品がやや伸びただけで、食料品、化学品、機械機器など軒並み減少した。機械機器の減少は、電気機械(特に、カラーTV、その他の家電製品)の後退が著しい。これに対し、輸送機械(主に自動車)は横ぼい、一般機械と精密機器は、それぞれ13.6%増、23.3%と伸びた。
 88年の日本のエジプトからの輸入は、原料品、石油・石油製品、工業製品などが伸びた。鉱物性燃料は18.3%増、原油の輸入は7.2%伸びたが、石油製品が3倍強の伸びを示したのが大きかった。日本の主要輸入品である綿花は、前年比18.5%増と順調な伸びを示した。
 相手国別の貿易をみると88年の輸出では、ソ連が首位のイタリアを抜き最大の輸出相手国となった。繊維製品、皮革製品、農産物がソ連向けの主要輸出品である。
 ソ連、イタリアに次いでオランダ、米国、フランス、日本、西独の順になっているが、日本向け輸出が3倍近くも伸び、順位が87年の11位から6位に上昇したことが注目される。輸入については、米国が従来どおり最大の相手国で、これに西独、フランス、イタリア、日本、英国と続くが、西独が米国に肉迫していることが注目される。

(8)輸出実績

 わか国からエジプトヘ輸出した新造船は、次の通りである。

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