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 (ポート・チューフィク)
 チューフィク港は、別名トーフィグ港として知られ、スエズ運河航行の客船専用のマラケブ埠頭がある。
 この埠頭で収容できる客船は、長さと幅に制限はないが、吃水8.23mを限度とする。
 スエズ港の荷役設備としては、スエズ運河管理局所有のクレーン船34隻を使用することができる。
 タンカー・ターミナルには、コンクリート構造の7突堤があり、全長169m、満載吃水8mまでのタンカーの収容が可能である。
 曳船は、港湾用曳船(1,600馬力〜3,200馬力)13隻および140馬力〜800馬力の曳船9隻が使用できる。
 清水、食料、石炭、燃料油、ディーゼル油、ガスオイルなど全て供給が可能である。船舶修理施設は、Suez Shipyard Co.のドライドック(141m×21m×6.7m)、スリッブウェー(能力250トン)、クレーン2基(10トン、15トン)、などがある。Port Tewik Shipyardには吊上げ能力2,000トンのシンクロリフトがある。
 87年の入港船舶数は870隻で、貨物取扱量は200万5,000トンに達している。

6.サファガ港

 同港は、紅海の西岸に位置し、燐鉱石の積出港として知られている。
 港の水深は平均10m。最近建設された一般貨物船用の埠頭(長さ600m、水深10m)は、中型船2隻と大型船1隻の同時収容が可能である。埠頭の一部は、民間アルミエ場向けボーキサイト運搬船が使用している。
 港から30キロ離れて燐鉱山があり、港とは鉱山会社の鉄道で接続している。燐鉱石はエレベーターこより1日に付き約1,000トン積み出され、袋入りの燐酸鉱物は民間会社の突堤(水深8.39m)で、バラ積貨物船の荷役装置を使用して積み出される。
 最近完成した新埠頭の穀物ターミナルには、長さ289mのバース(水深14m)、

 

 

 

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