日本財団 図書館


 や近代化が推進されており、海運開発の意欲もみられるが、同国の経済規模や国内事情からして、船舶需要が活発化するとは考えられない。
 また、その需要も最近の2、3年間にみられるように、港湾関係の作業船、小型の漁船や雑船が主な対象となるものと思われる。

(3)港湾事情

 オマーンは、長さ1,O00マイル以上に及ぶ海岸線をもち、カブース、レイスト、ファハルなどの主要港のほか、ソハール、スール、カブーラ、マルベット、ラス・アル・ハド、カサブ、マシーラ、アルビアなどの小型港湾がある。
 オマーン全港による国際海上貨物取扱量は、次の通りである。

../images/120-1.gif

 オマーン主要港の設備その他の概要は、次の通りである。

1.ミナ・カブース港(別名マスカット港)

 同港は、ペルシア湾の入口に位置し、年間150万トンの貨物取扱い能力を傭えた同国最大の国際貿易港である。
 同港には、13バースがあり、うち9バースは深海バースで、吃水10.4mまでの船舶の収容が可能であり、4バースは吃水4mまでの浅吃水船に使用されている。
 深海バース(各長さ76m〜228m)には、近代的中継貨物用上屋9棟(延べ21,924平方m)、露天倉庫(貯蔵能力3,000トン)、各種の移動クレーン、重量貨物吊上げ装置(最大能力150トン)などの設備がある。

 

 

 

前ページ   目次へ   次ページ

 






日本財団図書館は、日本財団が運営しています。

  • 日本財団 THE NIPPON FOUNDATION