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 88年2月、オマーンはOPECの石油価格の安定への努力に協調し、自国原油生産を更に5%削減して、1990年までに日産55万バレルとする旨発表した。
 オマーンの石油精油所(精油能力:1日当り5万パレル)は、82年6月に初めて稼動した。87年における精油所の年産は1,550万バレルに達している。
 天然ガスの埋蔵量は、88年現在9兆3,100億立方フィ一ト(2,635億立方m)と確認されている。
 88年における天然ガスの採掘は、日量1億4,000万立方フィート(390万立方m)であったが、今世紀末までに日量5億〜6億立方フィートに増大できるものと期待されている。
 87年における液化石油ガス(LPG)の生産は、35,000トンであったが、88年は37,000トンに増大した。
 オマーン政府は、石油の国内消費を節減して海外への輸出拡大を図るため、天然ガス液化工場の拡張や主要都市に天然ガスを供給するための計画が積極的に実施されている。
 87年にクウェートは、オマーンの天然ガス開発計画に対し、1,420万米ドルの借款を供与している。
 他の中近東産油国と比べ、オマーンの石油埋蔵量および生産水準は低く、また熟練した人的資源が慢性的に不足しているため、大規模な重化学工業の開発に遅れている。

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